このコーナーは「Cheer paradise」というサイトで掲載されたものです。事情により掲載続行が不可能となりましたので、引き続きエミネクロスのホームページで掲載することになりました。
この「チアリーダースピリットA to Z」は毎月25日更新の予定で、頭文字Aから順にA=AFFECTION 愛情、B=Beloved 最愛の、C=Cheer 元気づける(例)などチアリーダーに関連のある単語を題材にスポーツドクター辻から見たチアの素晴らしさをチアリーダーやチアに興味ある方、ない方、皆さんにお伝えしていきます!

チアリーダースピリットA to Z
第6回 E、Enthusiasm
今月のテーマはEです。
Enthusiasm、すなわち情熱です。
 人を応援する上で必ずといっていいほど、なくてはならないチアリーダースピリットの重要な要素です。情熱とはやる気です。やる気には自ら考え自らやろうとする内発的動機とやらされてやっている外圧的動機があります。もちろん、今回のテーマは内発的動機という意味の情熱です。
やらされているやる気にはいつも言い訳があります。それは自分で自らやっていないので、何かうまくいかなくなるとそれを人や環境のせいにしてしまうのです。つまり、Excuseばかり。このEはよろしくありません。一方、内発的動機のやる気を持っていると、その人は自分で決めた自分の行動をとっているのですべてに自分に責任を持っています。内発的動機の高い人たちは、「何か良い事ないかなあ!」といって待っているのではなく、よい結果を自分たちで作りだしていく力があります。そのような人あるいは人たち、チームは情熱に溢れ、人がまた集まり、さらに良い結果を招いて行く事になります。チアリーダーたちにはぜひ持っていてほしい生き方だと思います。
 それでは内発的動機はどこからうまれてくるのでしょうか?内発的動機とは心のエネルギーの高い状態です。人間が心のエネルギーを高くもち、やる気に満ちるためには“快”の感情を感じることが大切です。人間はどのようなことで“快”感情を生じるのかを考えてみましょう。“快”感情には大きくわけて5つあるとわたしは考えています。
1.獲得の快、2.好きの快、3.変化の快、4.与えるの快、そして5.存在の快、です。
獲得の快とは今やっている事が自分にとってどんなものにつながるのかということをイメージできる力によって、作られます。なぜチアをやっているのか?
自分の人生にどう関わっていくのか?などのイメージです。ただ、やっている人に比べ、この快を感じやる気のある人は決してあきらめません。
 次ぎに好きの快は内発的動機の根幹です。好きなことに人間は果てしない情熱を注ぎます。好きという快を生み出すためには良いところを見るという力が必要です。チアのどんなところが好きなのか述べられますか?チアライフのどんなところがよいとことなのですか?
 3つめは変化の快です。人間は変化、成長、学び、発見を快と感じる動物です。この力を持つ事が人間としての意味を充分に享受していることになります。
自分の成長を喜びとしていますか?毎日の変化を発見し楽しんでいますか?変化をみるにはこれまた練習が必要です。毎日の変化成長を見つけましょう。
そして人間には与えるということで快を感じる能力がまたあります。自分がもらうより与える喜びが存在する。チアのように応援する心を与える、それは自分自身の喜びでもあります。応援して与える側こそ心が豊かになっているはずです。これこそがチアスピリットの本質的な快だと思います。
 そして、最後が存在の快です。自分の存在意義が見えるとひとは快感情を感じます。一方、逆は不快です。自分の存在意義が感じられなくなるとやる気は急激に落ちるのです。お互いに存在を認め合う力が存在の快です。チアリディングには必須です。これがあってはじめてすばらしい演技ができるといっても過言ではありません。チアを通してチアリーダーはもとより、応援している人、選手達、観客たちが存在の快を感じられるようにする、それもまたチアリーダーたちの仕事です。
 このような快感情に支えられて、内発的動機は生まれます。みなさんの内発的動機は如何ですか?今一度自分を振り返ってみて下さい。真のチアスピリットを目指して・・・。

Dr.TSUJI

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